
マレー鉄道でマレーシアからタイへ移動(2009年12月24日~25日)
沢木耕太郎の「深夜特急」にも登場する、マレー鉄道に乗りました。
長距離バスとはひと味違う、東南アジアの鉄道の旅です。
ペナン島以降のルートをいろいろ考えた末、
マレー鉄道に乗って、バンコクまで一気に移動することにしました。
今回初めての鉄道による長距離移動。
ぶーの方は寝台列車に乗るのも初めてです。

マレー鉄道のチケットは、
ペナン島フェリー乗り場の、バスターミナルの一角にある、
KTMチケット売り場で購入しました。
2等寝台席上段で、1人RM103.9(約2800円)。
上段のほうが、下段より安いです。
購入した時は、3日後の列車しか予約できず、
上段の席しか残ってませんでした。
マレー鉄道に乗る日。
ペナン島に別れを告げ、フェリーで対岸のバタワースへ渡ります。

たった8日間の滞在でしたが、ペナン島はとても良かったです。
マレーシアに再訪するなら、迷わずペナン島です。
振り返れば、もっと長く居れば良かったなあ~、と思います。
ちなみに、フェリーの料金はRM1.2。
バタワースからペナン島へ行くときのみ支払いが必要で、
ペナン島からバタワース行きは無料です。
バタワースでフェリーを降りて、
左へ行くとバスターミナルで、右へ行くと鉄道の駅です。
バスターミナルには屋台が並んでるので、
早めに対岸へ渡って、ごはんを食べつつ待つことも出来ます。
僕らの乗る列車は、
14:20バタワース発バンコク行き、IE36。

1時間前ぐらいから駅で待っていると、
30分前ぐらいに、列車がホームへ入って来ました。
改札はなく、待合ロビーからホームへは素通りです。
切符は、出発後に車内で初めて検札されました。

出発時は、客車が2両だけでした。
最初は、1等と2等の車両だけだったようです。
バタワースまで乗って来た人達の降車を待ち、
車内清掃が終わるのを待って、いよいよ乗り込みます。

席は4人がけのボックス席に、2人が定員。
上段の人と下段の人が向き合って座ります。
これがどうやって、寝台席になるんだろう?
ぼくらは、うまい具合に隣の中国人のおばさん2人組と、
席を交換できて、バンコクまでお互いの2人ペアで座れました。
客席は、なかなか雰囲気がありました。
TVドラマの「深夜特急」で、大沢たかおが乗った頃と、
ほとんど変わってないような感じです。

こうして、列車に乗り込み一安心。
バンコクまで約20時間、マレー鉄道の旅のはじまりです。
出発から、3時間ほど経った17:30頃。
マレーシアとタイ国境の駅、パダン・ブサールへ到着。
ここで一度、全員下車して、イミグレーション手続きをします。
手続きは、かなり簡単でした。
列車を降りたホームに、イミグレーションがあるのです。

まず、マレーシアの出国手続きをします。
そのすぐ隣にタイのイミグレがあって、
タイの入国手続きをします。
これだけで完了。手続きは20分ぐらいでしょうか。
この駅では、列車は1時間半ぐらい停車してました。
乗客全員の手続きが完了する程度の間、
停車してたので心配ありません。

パダン・ブサール駅を出発したら、
もう、タイです。
タイに入って数時間。
日も暮れると、車内食の夕飯の注文をとりに来ます。
けっこう高いけど、割とみんな注文してました。
もちろんぼくらはキャンセル。

夕食も済んで、
タイ時間の夜20時半頃になると、
車掌さんが、各席を2段ベッドに変形させ、
ベッドメイキングをしてくれます。

マクラはもちろん、薄手の掛け物も支給されます。
下段より安い上段は、天井も低めで、
ねぞうが悪いと落下しそうな感じではありますが、
眠れてしまえば、なかなかの快適さでした。

ただ僕らの席は、入り口の真横だったため、
ドアが開くたびの騒音はひどく、
デッキで酔っ払って騒ぐ外人もいたりして、
にちこさんは、しばらく寝つけなかったみたいです。
ぼくは、寝つきがとても良いので、ぐっすり熟睡しました。
そんな感じで夜は明けて、
あと2、3時間したら、バンコクです。

マレー鉄道の旅は、なかなかの快適さで、
乗ってよかったです。わりとオススメだと思います。
列車の中では、
日本語が少し話せる、マレー人のおじさん家族や、
周囲の席の人たちと、それなりのコミュニケーションもありました。

バスとは車窓の風景もひとあじ違うし、
20時間だけど、途中寝るので余裕でした。
予定より2時間ほど早い午前10:30頃、
列車はバンコクのファランボーン駅に到着。


そういえば、書き忘れてましたが、
なんと、バタワース発が12月24日のクリスマスイブで、
バンコク着が12月25日のクリスマスだったのです。
2009年のクリスマスは、マレー鉄道の旅でした。
さあ、4カ国目、
タイです。

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