
インドネシア、バリ島/クタ~ウブド(2009年12月4~5日)
というわけで、ついに世界一周がスタートしました。
まずは、バリです。
そろそろ本格的に、冬を迎えようとしていた日本から、
いきなりバリに来たので、すごい温度差でした。冬から夏です。
12月のバリは雨季です。湿度がスゴイです。気温は連日30度以上。
飛行機を降りると、ムワ~ッとした熱気に包まれます。
7日間のVISAを購入し($10)、入国審査と荷物チェックを受け、すんなり入国。
成田からデンパサールまでのJAL便が、夜22:30頃着だったので、
最初の1泊目のホテルだけは、あらかじめ、クタに予約していました。
ホテルまでは、エアポートタクシーです。
出口を右側に出てすぐに、エアポートタクシーのカウンターがあります。
(間違って左に行ったら、違うタクシーがワラワラ寄ってきて、ふっかけてきました)
カウンターでクタまでのチケットを購入。(Rp.50000 約500円)
運転手に案内されて、タクシーに乗り、そのまま目的地へ。
値段交渉等をしなくて済む、とても良いシステムだと思います。
空港からクタまでは、タクシーで20分ぐらい(だったと思う)。
ようやくホテルで一息つきました。
Tune Hotelは、割と出来たばかりでキレイなホテルですが、
パッカー向けでも、バリっぽいリゾートホテルでもありません。
日本でいえばビジネスホテル。

ホテルの周囲は真っ暗で、まったく情報もなかったので、
とりあえず、この夜はホテルから出ないことに。
ホテルの1Fにあった、小さなコンビニを物色し、
カップラーメンと機内のオヤツの残りで、第一夜の夕食を済ませました。
カップラーメンは、意外と美味しかったです。
飛行機の中でも爆睡でしたが、
最初のホテルの夜も、爆睡しました。
翌朝は、早めに起床。11時にはチェックアウトなので、その前に周囲を散策。
両替をしたり、朝ごはんを買ったり。

それから、この日のうちに、クタからウブドへ移動するので、
バスのチケットもついでに買いに行きました。
バスは、バリで最も有名なPERAMA社を利用。
レギャン通り沿いにあるカウンターでチケットを購入。
ウブドまで、1人Rp.50000。(約500円)
1日に4本、出発時間は正確でした。
僕らは、なんとなく、バリといえばウブドが良い、
という先入観があったので、バリの滞在はウブドがメインの予定でした。
しかし、この予定はあとでひっくりかえります。
クタからウブドまで、バスで1時間ちょっとでした。
バスの中でも爆睡です。
バリの気候は眠気を誘発します。
眠気まなこのボンヤリ頭と、
バスをおりた外のうだる熱気と、
超重たいバックパックが、僕らを軟弱にさせ、
バスの降車場にいた、客引きのおっちゃんのロスメン(民宿)で、
とりあえず1泊することに。
繁華街とPERAMA社バス停の中間ぐらいにある、
HUTAMAというロスメンです。
最初は、バックパックが、やはり想像以上に重かったです。
これに慣れるまでは、歩いて宿探しとかムリだ~
なんていう、ダメパッカー夫婦でした。
さて、荷物を置いて身軽になったので、ウブドを散策。
ロスメンのおっちゃんが、
「アトデソウシキ、オマツリ」と言っていたのですが、
すぐ近所で、葬列と思われる、行列に遭遇しました。

「オマツリ」の言葉通り、お葬式というより、お祭りで、
高さ5メートルぐらいの、オミコシの様なもの(バデというそうです)に、
町内の人々がついて歩き、葬列となっています。
これは、バリの人にとって、とても重要な火葬の儀式で、
ンガベンというそうです。
僕らも、しばらくついて歩きました。
その後、ウブドの繁華街である、ラヤ・ウブド通りのほうへ。
有名なイブ・オカ(近くに移転してました)でご飯を食べたり、
サレン・アグン宮殿を一応見学してみたり。
ハノマン通りの、代官山にありそうなショップを眺めたり、
繁華街をぷらぷらしました。
トップの画像は、サレン・アグン宮殿の向かい側にあった場所。
気持ちよい風が吹いて、何度か休憩してしまいました。

しかーし!どうも、なにかが違います。
なんか、こういうことではありません。
ウブドの観光地化したストリートを散策して、
「別に観光地で観光したくて世界一周するのではない」と思った僕らは、
これはイカン!ウブドにこれ以上いる必要ないのでは?
と、思ってしまいます。
その勢いで、
ほんとはもっといるはずだったのに、
なんと、ついたその日に、翌朝のバスチケットを購入し、
翌日、クタに戻ることにしてしまいました。
きっと、ウブドにも僕らに合った場所はあったはず。
棚田とか、少し離れたところの田園風景とか、
ぜんぜん見ないできてしまいました。
ようやく世界一周に出発できて、
安心したと同時に、出発前の緊張の糸が切れた感じです。
脳ミソが働かず、異常な睡魔に襲われてボーっとしてしまいます。
これからつづく長い長い旅への、期待と不安が、
すでに始まっている目の前の風景と、
まだ、僕らの中でかみ合っていない感じがしていました。
そんなわけで、
僕らは、ウブドの楽しみ方を完全に間違いました。
まあ、これはこれで仕方ありません。
しかし、そのおかげで、
僕らは、この後戻ったクタにて、僕らなりの旅のスタンスを
再確認できることになります。
そんな感じで、早々にウブドに見切りをつけてしまう僕らでしたが、
しっかり、ケチャだけは鑑賞してきました。

生ライブで体感するケチャは、さすがに良かったです。
人の肉声だけで、夜の空間に作り出されるサラウンドは、圧巻です。
でも、やはりここでも、観光向けの趣向が施されていたりして、
そのへんは、若干興ざめしますが、
1人Rp.75000(約750円)なので十分です。損はしません。
僕らが鑑賞したのは、Taman Kaja Communityというチームのケチャでした。
ウブドでは、他にもライブがたくさんやってます。
ケチャは素晴らしかったのですが、
この夜、ちょっとした、
バックパッカーとしての洗礼が僕らにふりかかりました。
バリは、野犬が多く、日が暮れてから危ない、
という話を聞いてはいたのですが、本当でした。
特にウブドは田舎なので、日が暮れると真っ暗です。
街灯なんてほとんどありません。
20分ぐらいの夜道で、懐中電灯がいきなり役立ちました。
無事にロスメンまでたどり着けましたが、
野犬にうなられ、咆えられました。けっこう怖かったです。
「バリの夜道は、野犬に注意!」です。
そして!さらに!
部屋に帰り着くと、なんと停電してました(笑)。
いやもう、笑うしかないので、
こういうときは、すぐに諦めます。
「北の国から」の五郎さんの、
「夜になったら寝るんです」
という言葉が、ふっと頭に浮かびました。
そして、まもなく、外はものすごいスコールに。
あと一歩遅かったら、ずぶ濡れでした。危ない。

停電した部屋で、
「なんか、やっと楽しくなってきた!」
と、にちこさん。
僕らの旅は、
始まったばかりです。

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