
中国/広東省広州(2010年2月25日~2月28日、3月5日)
波乱万丈!大中国編のはじまりです!
中国で最初に訪れたのは、北京、上海に次ぐ大都市、広州です。
ベトナムから中国へは、バスで移動しました。
ハノイから南寧へ…のはずでした。

ハノイのキムリエントラベルで買えた、中国へのバスチケットは、
南寧行きでした。バスは、キムリエントラベルとはまた違う、
Dan Tocホテル前から出発します。
(ホアンキエム湖北のバス乗場から9番バスで行けました。)
バスは、8:45発でした。

東南アジアを後にして、いざ、中国へ。
ベトナム国境で、下車。
首にバス会社のカードをさげられ、
荷物を持って、カートに乗って、国境へ。
イミグレの出国手続きはベトナム流です。
窓口の係員へパスポートを渡し、まとめてスタンプが押された後、
係員が外に出てきて、名前を呼ばれて、パスポートが返されます。
めちゃくちゃ混雑した窓口でした。
ベトナムを出国し、中国側イミグレーションへ。
最初に、体調検査のようなものがありました。
その後、入国カードだけ書いて入国。
スムーズでした。
再びカートに乗って、バス乗場へ。
ハノイから乗って来たバスはおらず、
中国側のバスへ乗り換えです。

バスは何台か並んでいて、
「南寧、南寧」と言っていると、バス会社の人が南寧はこのバスだ、
と教えてくれましたが、中国語です。ここはもう中国です。
途中から、英語が少し話せる女の人が、助けてくれましたが、
どうも、「南寧」だが「ランドンバスターミナル」だ、と言っているようでした。
よくわからないまま、南寧へ向けて再びバスに乗り込みました。

このバスは大きくて、ハノイからのバスより快適でした。
車内では、日本でまだ公開されてなかった、
「District 9」のDVDが流れてました。
まだ、バスに乗っただけですが、
中国に来た実感がありました。
東南アジアのどの国とも違う、
独特の空気に変わっていました。
中国では、まず、永定の土楼へ行ってみるつもりでした。
永定に行くために、南寧を経由して広州まで行き、
広州から永定へ行こう、と考えていました。
19:00頃、南寧のバスターミナルに到着しました。
ハノイから、約11時間です。
ところが、到着したバスターミナルが、
歩き方に載っている、市内のターミナルではなかったのです!
近くのホテルで聞いて、現在地を確かめると、
到着するはずだった街の中心からだいぶ遠いようでした。
中心へ行く路線バスがないか見てみるも、よくわからず…。
これは困った!どうしよう!?
ぼくらはこの日、南寧に1泊するつもりでいました。
でも、ちょっと待って!
このバスターミナルから、広州行きは出てないの?
と、にちこさん。
ここから広州行きが出てれば、街の中心へ行かずに、
この近くのホテルでとりあえず1泊することも可能です。
なるほど!早速、広州行きがあるかどうか調べました。

広州行きはありました。
運良く、ターミナルにATMもあり、元もおろせました。
しかも、まだこれから乗れる夜行もあるといいます。
ここまで11時間もバスに乗って来て、
連チャンになっちゃうけど、このまま行くのもアリかも!
ということで、21:35の広州行きに乗ることにしました。
しょっぱなから強行軍ですが、ここはがんばることにしました。
(南寧~広州の夜行バスは1人250元、約3,250円)

チケット売場のおばちゃん曰く、
市内のバスターミナルは古いターミナルで、
到着したランドンバスターミナルが新しいターミナルなんだそうです。
チケットを買って、ようやく一息。

バスターミナル内の食堂で食べたこの麺が、
中国での初食事でした。麺は、乾麺のうどんのようでした。
1杯6元(約78円)。
1時間ぐらい遅れて来たバスは、
恐れていた寝台バスでした!
チケットに、「臥」と書いてあったので、
もしかして…と思ったら、案の定でした。
中国の寝台バスは、
足臭さがものすごいという噂だったのです。
車内は、噂どおりの足臭さでした。笑
ぼくの足も人のことを言えた義理ではないものの、
臭かったです。

中国は、トイレがニーハオトイレ(個室に壁がない)だったり、
カーペッ!とタンを吐きまくりらしいという噂だったり、
電車のトイレはうんこ山盛りという噂など、
事前情報がソウゼツだったので、ある程度覚悟はしていましたが、
この寝台バスが、最初の洗礼になりました。
まあ、なにはともあれ、出発です。
しばらく走ると、
途中で何人か乗ってきました。
でも、ベッドはいっぱいなのに、どうするのか?と思いきや、
無理矢理、廊下スペースに寝せられていました。
なかなかヒドイです。
早朝、大きなバスターミナルに到着。
終点ではないようでしたが、降りてしまいました。
またもや、どこだがよくわかりません。
しかし、このターミナルには、
地鉄(地下鉄)が併設されていました。

地鉄で、広州火車站(鉄道駅は火車站)へ。
そこから更に、公園前站へ移動し、
歩き方に載っていたビジネスホテルへ。
しかし高い!ツインで229元(約3000円)です。
でももうしょうがなくて、ここに1泊。
ハノイから、約24時間移動。
さすがにちょっと疲れました。

広州では、ぼくらは安宿がわからず、
高い宿にしか泊まれませんでした。
後日、調べたところ、泊まれる招待所(中国人向け安宿)もあるらしく、
広州站近くのホテルだと、客引きがいて、
安めに交渉も出来そうでした。
ホテルは、有線でネットもつながり、
そして、衛星TVが見れました。
実は、ちょうどこの日は、バンクーバーオリンピックの、
フィギュアスケートのフリープログラムが放送される日で、
なんとチェックイン直後、奇跡的に真央ちゃんの演技が観れたのです!
にちこさんもぼくも、浅田真央ちゃんの大ファンです。
中国入りの日と重なったので、
諦めていたのですが、ラッキー!です。

しかも、フリーの前に、前日のショートプログラムの再放送も!
残念ながら、真央ちゃんは銀、キムヨナが金でしたが、
なんだか、にちこさんががんばったごほうびのようでした。
南寧のATMでおろしたお金では、
足りそうもないので、トラベラーズチェックを両替すべく、
近くの銀行へ行きました。
しかし、そこでは、TC両替は出来ないようで、
中国銀行でなら出来ると教えてもらい、中国銀行へ。
中国銀行ならどこでも出来るのかと思ったら、
大きな中国銀行でしか出来ないらしく、
大きな中国銀行を探して歩き回ります。
やっとたどり着いた、大きな中国銀行。
TC両替も出来ましたが、両替してもらうのに1時間かかりました。
どうにも、手続きが大変で、係員が何枚も書類を書き、大変です。
東南アジアなら、町の両替所で30秒かからないのに。
中国では、TC両替は出来るだけ避けた方がいいようです。
それから、ぼくらの目的地である、
永定の土楼までの、鉄道チケットを買いに行きました。
ひとまず、広州火車站へ。

こ、これに並ぶのか~!?とビビリましたが、
歩き方によると、広州東站からも長距離列車は出てるらしく、
これに並ぶ前に、とりあえず東站へ行ってみようと、
地鉄で広州東站へ。
東站で、Long Distance Train Ticket の表示を見つけ、
たどって行くと、長距離列車のチケット売場が見つかりました。

行列も大したことなく、チケットはここで買えました。
よかった~。
歩き方によると、永定の土楼へは、
永定の隣駅の龍岩からの方がよさそうな感じだったので、
翌々日の龍岩行き、K297、硬座を購入しました(1人104元、約1300円)。
(実際行ってみると、永定からでも問題なさそうでした。)
広州では、もうひとつやっておきたいことがありました。
サパで買った民族衣装や、その他のお土産を、
日本へ送ってしまうことです。
広州の郵便局は、
広州站前の広場、駅を背にして右手にあります。
前日、ネットで送り方の下調べをし、
予め、伝票をもらって、書いておいた上で、
郵便局へ行きました。
この郵便局の窓口の局員の方の対応は、
素晴らしいものでした。
発送する内容物を、ひとつひとつ確認される、
ということはわかっていたので、
中身が全部見れるように梱包しないで持って行きました。
実際、細かくチェックされましたが、
袋から出したモノを、律儀に入っていた通りに戻してくれて、
ダンボール梱包も、全てやってくれました。

社会主義国だと、公務員の人は偉い立場だから、
邪険に扱われたり、横柄に扱われたりするのかな、
などと思っていましたが、とんでもない。
中国の国家公務員のみなさんは、
すばらしく働き者の人が多かったです。
2人して、拍手したい気分で郵便局を後にしました。
荷物は、8kgを船便で、226.7元(約3200円)でした。
思ったよりも安かったです。
広州の街は、都会でした。
そして広いです。
広州站前の広場は巨大で、端から端まで、
徒歩で15分ぐらいかかりました。
街は広いので、移動はもっぱら地鉄です。
地鉄は、とてもキレイでとても便利でした。

人は多いです。
中国は本当に人口が多いのだな、
ということが街を歩くと実感出来るほど、
人が多いです。
町では、タンを吐きまくりという噂でしたが、
広州のような都会では、もはやそんなことはありません。

そして、中国で最初に訪れたこの広州は、
「食は広州に在り」の言葉通り、
美味しい広東料理に溢れていました。
というわけで、
次回、後編は、タイトル通り、
広州で満喫した美味しいものレポートです。

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