小さな世界一周

夫婦で世界一周!ぶー&にちこです。長らく中断していましたがブログ再開しました!☆6年前(2010)に旅した世界一周の記録です。

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理塘:世界の片隅でザマアミロを叫んだぶーさん。

理塘トップ

中国/四川省カンゼ・チベット族自治州理塘県
(2010年3月23日~3月24日)


ようやくたどり着いた理塘は、
クライマックスに相応しい、世界の果てでした。







苦労の末にたどり着いた理塘(リタン)は、やはり雪でした。

到着前に、運転手の兄ちゃんが電話してくれたホテルに、
大粒の雪が舞う中、とりあえず駆け込みます。

しかしそのホテルは、1泊100元(約1300円)と、高値でした。
もっと安い部屋はないか聞くと、60元(約780円)の部屋に
案内されましたが、そこはポット部屋でした。

ポット部屋というのは、シャワーがなく、
洗顔などをポットのお湯で全てなんとかする、という部屋です。
もちろんトイレは共同。洗面所も水は出ません。
八美は同じスペックで30元だったので、倍値です。

とはいえ仕方ない、
それより暗くなる前に、バスターミナルにバスを調べに行かなきゃと、
まだ雪がちらつく中、再び外へ。

寒い寒い、と言いつつ駆け足でバスターミナルへ。
まだ開いていた窓口で、次に向かうシャングリラ行きはあるか?
と訊ねるも、康定というところに行くバスしか出ていないと言われます。
ガーン…!またです。さすがにそろそろ途方にくれます。

次の町へ行けばバスがあると言われて、これで何度目??

シャングリラへ行くには、郷城(シャンティン)という町を経由して、
要するにまた、タクシーチャーターで行くしかないという訳です。

大変だった移動の疲れと、吹雪のような雪の寒さに加え、
感じの悪い高い宿、その上またもやバスがないときて、
「もうヤダ!こんな町、明日の朝出る!泣」と、
にちこさんのストレスがマックスに…。

この時は、吹雪で町の様子もわからず、
苦労してたどりついた割に、なんの変哲もない、
ただの町に見えたのです。

そんな訳で、ドッと疲れが出てしまい、
その日は、夕食だけ食べて、早々に寝てしまいました。

理塘初日の夕食

その日に食べた夕食です。
甘苦人生…。




次の日。
朝起きると、雪はやんでいました。

昨夜は、
理塘はスルーしてもう出よう!なんて言ったものの、
ここまで来たのに、さすがにそれももったいない、
周りをよく見れば、雪山に囲まれた町で、
なかなか良いところなのでは…と、
ぼくらは落ち着きを取り戻して、
もう1泊することに。

でもこの宿は高いので移ろう、と、
朝イチでチェックアウトして、宿探しをして、
50元(約650円)の宿にお引越し。
そこもポット部屋でしたが、
ようやく、人心地がつきました。




そしてやっと、
町歩きに出かけました。

昨日とは打って変わっていい天気です。

なにはともあれ、まずはごはんだ、と、
適当に入った、チベット料理の店です。

理塘チベット店1

パーティーか何か?やってるのかなと、
まごまごしていると、チベット服のおじさんが、
ようこそようこそ!と、席に案内してくれました。

理塘チベット店2

明らかに通常営業はしてなくて、
どうみてもパーティーかなにかやってて、
メニューを見て注文もしたんだけど、
頼んだ料理は出てこなくて、
どうすればいいんだろう、と思ったけど、
なんとも楽しい雰囲気なのでした。

理塘チベット店3

出された料理は、
多分、ヤクの餃子みたいなものと、
多分、ヤクのミルク茶。

お店にいた人達は全員
とってもフレンドリーでした。

理塘チベット店4

理塘チベット店5

案内してくれたチベット服のおじさんが、
おそらく歓迎のしるしとして、
白い布を首にかけてくれました。

理塘チベット店6

なんだなんだ、理塘はいい町なんじゃないか~!
スルーしなくて良かったと、ホッとしました。




ところで、理塘には有名な競馬祭りがあるのです。
(毎年8月に行われる八一賽馬会という競馬の祭り)
その祭りは、理塘の大草原で開催されてたらしく、
成都を出る前に、大草原の馬祭りの写真をネットで見たのでした。

祭りはやってないだろうけど、
大草原は、近くにあるはずなんじゃないか、と、
ぼくらは、町の外れの方へ歩いてみました。

理塘草原1

いい天気です。
町の外れへ、外れへと歩いていくと、
だんだんそれらしい雰囲気になっていきます。




そして、そこはぽっかりと現れました。

春や夏なら、青々とした大草原なんだと思いますが、
冬なので、枯れ草の平原でした。

でもそこは、
ぐるりと大地を囲む雪山と、どこまでも続く平原が、
大きな空と雲の下、どっかりと広がっていたのでした。

理塘草原2

理塘の大草原です。

通勤電車の中で、現実逃避の為にむさぼり読んだ、
椎名誠さんや野田知祐さんの極地紀行の本。
いつかそんな場所に行けたらいいよなぁ…と、
ただ、ぼんやり憧れるだけだった地の果ての世界。

理塘草原3

そんな場所に、いま僕は来ていたのでした。
もちろん、椎名さんや野田さんには遠く及ばないけど、
今、ここに立っている僕は、
去年の僕には、到底考えられない僕なのでした。

そう思えたら、嬉しくてたまらず、
「ザマーミローッ!」
と、叫びました。

野田知祐さんの本の中で、
東京の喧騒を逃れ、周囲数十kmに人が誰もいない
ユーコン川に降り立った、野田さんと夢枕獏さんが、
「ザマーミローッ」と叫ぶくだりがあるのですが、
今の僕も、似たような気分を味わっているように思えたのです。

理塘草原4

それにしても、
ここをスルーしようとしてたなんて…。

理塘草原5

ここまでがんばって来て、本当に良かったな。




地の果ての世界を堪能した後、
近くにあったお寺に行きました。

理塘お寺1

参拝に来ていた人たちが、
マニ車を回していました。

理塘お寺2

写真を撮らせてくれた、かわいいおばあさん。

二人とも今も美人さんですが、
若い頃はずいぶん綺麗な人だったろうなと思いました。




理塘は、いい町でした。

町で出会う人はみんないい人ばかり。
いろんな人に写真を撮らせてもらいました。

理塘の人たち1

チベタンの人が多かったのだと思いますが、
いろいろな民族さんがいました。

理塘の人たち2

キッズたちは、いい顔してます。

理塘の人たち3

理塘も、かっこいい男性が多いのです。




そうしてウロウロしてるうちに、
にちこさんが、何かに引かれるように、
町の裏の方へフラフラと…。

すると、とあるお屋敷にたどり着きました。

理塘ダライラマ七世1

門のところに、仁康古屋と書かれていて、
よく見ると、ダライ・ラマ七世生誕地と
書かれているではありませんか!

理塘ダライラマ七世2B

門の前で御会いしたお坊さん。
話しかけたら、ついて来なさいと言われ、
ついて行ったら、なんと中に入れてくれました。

ぼくらはここに、知らないで偶然たどり着いたのです。
後でガイドブックを見たら、仁康古屋は載っていたのですが、
多分、冬なので閉まっていたのです。
でも、特別に入れてもらえたようなのでした。

なぜなら、このお屋敷に向かって、
外から手を合わせている人が数人いましたし、
中に入るとき、「しめた!」とばかりに、
一緒に入ってきた人が2人ばかりいたからです。

管理人らしきおばさんに案内されて、
中へ入りました。

神聖な場所でした。
ちょっとすごい空気を感じました。
耳元で、何かゴオオオォォォッと音がした気がしました。

理塘ダライラマ七世3

中へ入ると動悸が高鳴り、
にちこさんは、泣いてしまいました。

最初の部屋が、
おそらく、ダライ・ラマ七世が産まれた場所です。

一緒に入った2人は、何度もひざまづいて
お辞儀していました。ぼくらも手を合わせました。

理塘ダライラマ七世4

階段を登って、上の階にも案内してもらいました。
上の部屋は、台所と寝室でした。
ダライ・ラマ七世が幼少時代に暮らしたところなのでしょう。

理塘ダライラマ七世5

もうひとつの部屋には、
ダライ・ラマ七世が彫ったらしい木彫の仏様が
祀られていました。

案内してくれた、管理人の女性です。
このおばさんとダライ・ラマ七世が、
一緒に写っている写真もありました。

一通り案内してもらって、
御礼を言って、外へ出ました。

すごいところを、
見せてもらってしまった気分でした。




余談ですが、少し調べたところ、
ダライ・ラマ七世だけでなく、ダライ・ラマ十世も、
理塘出身なんだそうです。
当然、理塘という町自体がチベット支持派寄りで、
今でも反中国政府感情が根強いようです。

2007年には、競馬祭の開会式において、
ダライ・ラマ14世支持とチベット独立を訴える演説をした
男性が中国政府に拘束され、町民との衝突に発展。
その影響で、競馬祭りが中止になったそうです。

つまりは、理塘という町は、
見た目だけでなく、根底からチベットに属する町なんですね。




という感じで、
たった2泊でしたが、
実に充実した理塘滞在でした。

こんなすごい町を、
あぶなくスルーするところだったなんて。

苦労して来た甲斐があった、
素晴らしい場所でした。




出発の朝。
この朝がまた大変でした。

西への移動は、
チベット少し手前の、この理塘の町をゴールとして、
この先は南へ下り、次はシャングリラへ行くつもりでした。

結局、理塘からもバスは出ておらず、
シャングリラへ行くには、
まず、経由する郷城へ、
乗合タクシーで行くしかありません。

乗合タクシー(ミニワゴン)は、
バスの切符売場前に数台停まっています。

それぞれ行き先が違うので、
「シャンティンに行くか?」と聞いて周って、
1台、郷城行きを見つけました。
1人80元(約1040円)。

80元というのは、
6人が相乗りした場合の値段なので、
他の客が見つかるまで待ちます。

しかし、この車は、どうも運転手が郷城の人で、
帰り道に客を拾って戻ろうとしていたのでした。
理塘は仕事のテリトリーではない上に、
そもそも、郷城へ向かう客は少ないようで、
いつまでたっても乗合が見つからず、
なんと3時間待たされたあげく、
出発しなかったのです。

さあ、困りました。

バス切符売場で、
念のため本当にバスがないか、
もう一度確認してみたり。

すると、よくよく聞けば、
郷城行きも、あるにはあるらしいこと、
しかし雪で道が閉ざされ昨日は出なかったし、
今日も来るかどうかは、わからないのだ、
ということもわかりました。

ここまで、何度も「あの町へ行けばバスがあるはず」と、
言われて来てみると、バスはなし…が続きましたが、
要するにはそういうことだったのです。

夏は、きっと教えてもらったバスも走っているのでしょう。
冬だから、走ってなかったのです。

それはともかく、もはやもう1泊?と思ったところに、
もう1台、郷城へ行く乗合ミニワゴンが見つかります。
値段は1人100元(約1300円)。

でもその車も相乗り待ち。

一応、待つことにしましたが、
半分以上、諦めモードで、
とりあえずごはんにしました。

理塘出発1

この時点で、もう昼過ぎでした。




運転手は、携帯で電話をかけまくって、
相乗り客を探していました。

更にしばらく待っていると、
乗合客が見つかった!ようでしたが、
6人までは集まらず、1人150元(約1950円)になる、
と言ってきました。

実はこの時点で、
理塘から成都にならバスが出ていることもわかって、
そのバスは200元だというのです。

150元と聞いて、本気で悩みました。
この調子じゃ、郷城の先もどうなるかわからないし、
もはや成都に戻った方がいいのだろうか…と。

そろそろ時間も時間で、
いい加減動かないと、明るいうちに郷城にも
行けなくなってしまいます。

理塘出発2

結局、ぼくらは、
郷城に行くことにしました。

150元の乗合ミニワゴンの運転手にOKを出して、
ようやく出発しました。

タクシー探しに、
半日もかかったわけです。

こうして、理塘を出発し、
次は南へ。

シャングリラから、
雲南省方面を目指して進みます。





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  1. 2010/08/03(火) 06:26:27|
  2. 中国編:丹巴、八美、理塘、郷城
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

コメント

冬の移動は大変なんですね~
夏に行ったほうがよさそうですね。
とにかく、お疲れ様でした。
  1. 2010/08/03(火) 20:14:56 |
  2. URL |
  3. トミー #-
  4. [ 編集]

”ざまーみろッ!”好きな言葉です。
その前に"クソ”が付いてもいいっくれッ。
心の中だけでは抑えきれず、ついつい吐いてしまう。
  1. 2010/08/04(水) 14:59:50 |
  2. URL |
  3. やすお #-
  4. [ 編集]

>トミーさん

理塘に行くなら夏の方が断然ラクチンだと思います。
ちょっと聞いたところだと、雲南省から理塘を抜けて、
成都までのこのルートは、
中国人に人気の観光ルートなのだとか。
でも、冬のこのルートはほんとーーに大変ですが、
たぶん、冬ならではの絶景と楽しさはあったかと。
中国人観光客すら、ほぼ皆無でしたが笑
  1. 2010/08/05(木) 08:33:24 |
  2. URL |
  3. ぶー #-
  4. [ 編集]

>やすおさん

クソザマーミロッ!
パタゴニアではそう叫ぶことにします。
ていうか、さっき30.5Hのバス移動を終えて、
プンタアレナスに到着しました~!
宿が高くてなんだか理塘に似た展開…。
明日からパタゴニア満喫です!
  1. 2010/08/05(木) 08:38:36 |
  2. URL |
  3. ぶー #-
  4. [ 編集]

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