
中国/雲南省デチェン蔵族自治州香格里拉県
(2010年3月27日~3月29日)
シャングリラと聞いて思い浮かぶのは、
電気グルーヴの名曲ですが、まあ、この町とはあまり関係ありません。
郷城から、11時間半かけてたどりついたのは、
シャングリラという町です。
香格里拉と書きます。

ここはもともと、中旬という名前の県でしたが、
ジェームズ・ヒルトンの小説「失われた地平線」で
描かれているシャングリラ(理想郷)とは、
この町のことだと主張し、改名したのだそうです。
そうして観光地として発展したこの町は、
理塘などとは、雰囲気もガラリと変わり、
ここまで全く見かけなかった、欧米人観光客の姿もちらほら。
シャングリラという名前の割には、
チベット圏らしさは、薄いのです。
さて、到着したバスターミナルで、
次に向かう大理へのバスを調べたぼくらは、
1路のローカルバスに乗って、古城エリアへ。
この、古城と呼ばれるエリアが、
旧市街であり、観光街でもあり、安宿街でもあります。
1泊目は、古城エリアの入口すぐの宿が、
48元(約630円)だったので、つい決めてしまったのですが、
翌日、2元高い50元の宿へ引っ越しました。

花園客桟 Tibetan Garden Inn という
この宿は、中国…いや東南アジアを含めても、
ベストオブ安宿!に輝く、最高のコストパフォーマンス宿でした。
改装したばかりなのか、
めちゃくちゃキレイで広い部屋に、日のあたる窓。
清潔で大きなトイレ&バスルームは、温度も湯量もバッチリ。
更に、WIFIが部屋でも問題なくつながり、
TVもあって、ディズニーチャンネルも映って、
何より洗濯機があるのです!(有料1回10元、約130円)
これで、ツイン部屋50元(約650円、1人じゃないですよ。2人で650円)。
これまで泊まった安宿の中で、最もクオリティが高いのに最安値でした。
(※WIFI付きの2人部屋としては最安値)
丹巴以来、1週間ぶりのお湯のシャワーを浴びた時は、
ほんとーに生き返る気分でした。
ぼくらはこの宿で、楽しかったけど大変だった、
旅の疲れを癒すことが出来ました。
あまりの快適さに、
1泊の予定が、2泊になりました。

この、古城エリア入口を入って、
30mほど進んだ左側路地の奥にあります。オススメ!
古城エリアは、
かなり観光化されてはいるものの、
古くて趣のある、土塀の家々が残っています。

こうして、古い家々だけを写真で切り取って見ると、
とても良いところのように見えますが、
実際は、そのすぐ隣に観光客向けの店が並ぶので、
「本物」なのに、「つくりモノ」のように見えるのが、
まったくもって残念です。

広場では、観光客相手の見世物として、
民族衣装を着たおばあちゃん達が、
毎日、踊りを踊ります。
この踊りがなぜか、盆踊りそっくりでした。

古城のランドマーク、でっかいマニ車があるお寺。
階段を登ると、古城エリアが一望できます。
シャングリラ近郊には、
ナパ海という草原や、白水台という、
トルコのパムッカレや、中国の黄龍のような、
炭酸カルシウムで出来た白い棚田状の台地などがあります。
…が、例のごとく、どちらも行ってません。
ナパ海は行ってみたかったけど、
青々とした草原になるのは、春夏の話で、いまは冬です。
とはいえ、2泊のつもりが、3泊になったので、
松賛林寺というゴンパには行ってみました。
チベット名は、ソンツェリン・ゴンパというこのお寺。
文化大革命時に破壊されたものの、
観光スポットとして、(おそらく中国政府によって)再建されたようです。
松賛林寺へは、古城入口付近から、
3路のバスに乗って、20分ほどです。
まあ、ここは観光地だろうなーと、
あまり期待せずに臨みました。
到着してみると…
なななんと、中央の本殿がない!笑

改装ならわかるけど、改築って。
さすがというかなんというか、
やることが極端というかなんというか、
がっかりするより、思わず笑ってしまいました。

当然ながら、入場料30元を支払うことなく、
入場出来て、院内を見てまわれました。

綺麗に整備された、観光用のゴンパという印象でした。

郷城のゴンパ同様、高台に建つ寺院の麓には、
僧坊が軒を連ねています。
寺院裏手の小山にも登ってみました。

寺院全体と、シャングリラの町を眺めて、
またバスに乗って町へ戻りました。
シャングリラの町は、こんな感じです。

町で出会った人の写真も撮らせてもらいました。

実はシャングリラは、市場と屋台が充実していて、
シャングリラで一番面白かったのでは、市場と屋台巡りでした。
長征路の中ほどに大きな市場があり、
道をまたいだ、反対側のブロックを散策すると、
いくつもの路地にまたがった、もうひとつの市場があります。
その周辺には、屋台もたくさん出ていて、
久々の屋台と市場を、ぼくらは満喫しました。

大きな市場です。活気もあって、食堂もあって、
なかなか楽しいです。

大きな洗面器で作って、プッチンプリンのようにひっくりかえした、
グレーの固まりを売ってる店があって、なんだろう?と思いつつ食べてみました。
正直、食べてみてもなんだかわかりませんでした。
たぶん、コンニャクか何かのような…。

市場の外では、民族さんが
手製のチーズを売ってました。
食べたかったけど、サイズがでかすぎて試せず。

こちらは、路地裏の市場です。
迷路のように、何本もの路地が市場になっています。

こういうものも試しました。
これもなんだかよくわからず。笑
マントウのような味ですが、
中が空洞なんです。何も入ってません。

この頃、ぶーさんは落花生にハマッて、
オヤツがわりに毎日食べてました。
炒ってあって、味付けなし、殻付き、に限ります。

路地市場では、民族さんが売っていた、
ヨーグルトを買ってみました。(3元、約40円)
ブラックベリーも買って、合わせて食べてみました。

おそらく、ヤクの乳のヨーグルトです。
カッテージチーズのような味で、クセはありますが、美味しかったです。

屋台では、焼きジャガイモ(1元、約13円)を食べました。
本来は切り目の間に、唐辛子をぬりたくるのですが、
素のままにしてもらって食べました。
寒いので美味しいのです。
長征路沿いは繁華街で、
食堂やお店もたくさんあります。

シャングリラにも焼き餃子の店があったので、
ついつい一皿。(10元、約130円)

お客がたくさん入っていた、パンとお菓子の店で買ったカステラ。
しっとりとしたカステラに、小倉が入っていて、美味しかったです。
食事は、古城近くの食堂で食べてました。
古城付近に、食堂は何軒もあるのですが、
マズイ店もありました。
ここは、バカ高くもなく、野菜の炒め物系が安かったので、
何度か通ってしまいました。

油っこいのですが、久々の野菜料理が嬉しかったです。
スープと炒め物1品ずつに、ごはんで、20元(約260円)ぐらい。

朝食は、こういう食堂の店先で売っている、
この丸いパン(のようなもの)と、煮玉子。
これを、朝買ってきて食べてました。
煮玉子2個とパン2枚でで4元(約50円)。
ついでに、もう少し。

中国にいる間、毎日のように食べてたグミです。
1袋2元(中サイズ、約26円)。ただのグミです。
が、やめられない味でした。
もうひとつは、シャングリラで見つけた、胡桃(くるみ)牛乳です。
これは絶品!でした。日本にもあればいいのに。
という感じで、
ハードだった旅の疲れを癒すには、
ちょうどよかった、シャングリラでした。
そして、
楽しかった中国も、そろそろ終盤です。
当初の予定を変更し、
中国から、再び東南アジアへ抜けるべく、
次に目指すは大理(だいり)、そして国境近くの、
景洪(ジンホン)へと向かいます。

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