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小さな世界一周

夫婦で世界一周!ぶー&にちこです。長らく中断していましたがブログ再開しました!☆6年前(2010)に旅した世界一周の記録です。

大理~景洪:はじめての大喧嘩。

大里トップ

中国/雲南省大理ペー族自治州大里市(2010年3月30日~3月31日)
中国/雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州景洪市(2010年4月1日~4月2日)

中国編最終回です。大理を経由して景洪へ。
そして、二人のはじめての大喧嘩。さて、どうなることやら…。





さて、中国編最終回です。
約1ヶ月に及んだ中国の旅も、そろそろおしまい。

当初の予定では、成都からチベットへ、
チベットからネパールを抜けて、インドへ向かう予定でしたが、
チベット行きの費用が予算を大幅に上回る金額だったので、
チベット行きは中止。

でもそのおかげで、八美や理塘に行けたので、
かえって行けなくて良かった!のだと思います。

理塘から郷城を経て、シャングリラまで来たぼくらは、
更に雲南省を南下し、再び東南アジアへ向かいます。
中国入りする前行かなかった、ラオスへ行ってみようかと。

というわけでまずは、シャングリラから大理へ。
大理へもバスで向かいます。




シャングリラの宿を、朝、6:30起床でチェックアウト。
古城からタクシー(6元、約80円)でバスターミナルへ。

チケットはまだ買ってなかったので、
8:00発の下関行き(大理市の下関行き)を購入し、
そのままバスで約6時間半。大理へ向かいます。

大里バスターミナル1b

大理のバスターミナル(北站)到着は、16:30頃。

バスが到着する下関というのが、大理の新市街で、
観光の中心となる古城エリアと離れていますが、
古城エリアまではローカルバスでアクセス可能です。

というわけで、バスターミナルから、
8路のバスで古城西城楼へ。

大里西門

西城楼へ着くと、宿の客引きがいて、
50元(約650円)だというのでついて行き、そこに決定。

大里の宿

ここの宿も、部屋が広くてキレイで良かったです。
トイレ・シャワー付きツイン。WIFIなし。ここに2泊しました。

建物は立派な石造りの家です。
大理は、大理石の産地な訳ですが、
やはりこういう石造りの家が多く、
門には石彫、壁には山水画のペイントのある、
特徴的な家が多く見られました。




大理の古城エリアは、
シャングリラに更に輪をかけて、観光地でした。

古城エリア内は観光客向けの土産物屋、宿屋、食堂が連なり、
趣きも何もありません。思いっきり観光地です。

大里古城

メインストリートは観光客で溢れ、
大勢の中国人観光客に混じって、欧米人観光客も。

旅をすればするほど、
観光地への興味が薄れる一方のぼくらは、
土産物を少し物色して、古城の町をさらーっと見て、観光終了。

にちこさんが、かわいいクツを見つけ、それを何足か購入しました。
(後述の理由により残念ながら写真はありません)

あ、古城エリアで一番面白いのは、北城楼よりにある、ローカルな市場です。
(復興路を北城楼方面へ歩き、西城楼へ曲がる道を通りすぎて、もう少し進んだ左側にあります。)




古城観光はさくっと終わってしまいましたが、
屋台は面白いものが結構ありました。

大里焼き2

いわゆる、大理焼きです。
丸くて薄平べったいオモチを、少しだけ焼いてふくらまし、
具を巻いたもの。美味しいです!1元(約13円)。

大里ミルクキャンディー

そこかしこで売ってたので、試しに食べてみたら、
その名の通り、日本でいう、ミルクキャンディーでした。
ミルクキャンディーってわかります?
ガムみたいな平べったい長方形で、ミルク味のアメです。

大里の麺

正式名称不明の、混ぜ麺です。これも美味しかったです。
温かくはなく、ヤキソバみたいな麺にタレと具を混ぜて食べる、
オヤツみたいな存在です。

もう1種、食べた麺。
ちょっと食堂に入って、麺を食べたら、麺がモチでした。
(餅なんとかという麺)

メインストリートから脇道に入ると、
中学生がたくさんいる通りがあったりして、
オヤツ的なものが色々売られていました。

大里中学生通り

他にも、なんだかよくわからない、
クリーム色のどろどろしたもの(しかし美味)や、
広州で食べたような、煮込んだ肉と芋の料理などを
食べたのですが、これらの写真も、
理由は後述しますが、ありません。残念。




という感じで、
1日目は、いつも通りそれなりに楽しんでいたぼくらでしたが、
2日目に、ささいなことからぼくらは大喧嘩をしました。

喧嘩のきっかけは、ぼくららしく、「ごはん」だったのですが、
あまり笑えないほど、真面目に喧嘩してしまいました。

こういう、夫婦間の痴話は、
公の場でするもんじゃないような気がします。

でも、ぼくらの旅にとって、
「夫婦喧嘩」も、ある意味重要な役割を持って、
「旅」の中に含まれるような気もします。

ですから、書いておこうと思います。
(そんなもん読みたくないという方はスルーお願いします!)




きっかけは、「ごはん」でした。

シャングリラで休憩したとはいえ、
まだまだ疲れがたまっていたぼくらは、それぞれ、
体の奥のほうにストレスを抱えていたみたいでした。

この日、にちこさんはおなかが減っていなかったのだけど、
ぶーさんはおなかが減っていました。
2人で何か食べるときは、美味しそうなものを見つけては、
食べてみるのですが、一人で選ぶとなると、ぶーさんはよく迷います。

いつものごとく、超迷っているぶーさんに、
にちこさんがイラッとして、ぶつぶつ文句を言いました。
よくあることです。

いつもだったら、そんな文句なんて、別に気にしないぶーさんも、
この時は、必要以上にカチンときてしまい、
いつもだったら言わないような、キツイ言葉を、
いつもだったら言わないような、キツイ言い方で、
にちこさんに言ってしまいました。

いつもと違うぶーさんに、
にちこさんはとてもショックを受けます。

にちこさんは、ぶーさんの顔を見れなくなるほど、
ちぢこまってしまい、心が閉じてしまいます。

話をしようとしても、
ぶーさんが怖いにちこさんは、
しばらく、ぶーさんと話も出来なくなってしまいます。

ぶーさんも、この時は、自分が悪いとは思ってないので、
ぶすくれて、そっぽを向いてしまいました。




実は、ぶーさんのストレスというのは、旅の疲れだけではなく、
はたまた、あまり美味しいものが食べれない
中国内陸の食事情のせいだけでもなく、
もうひとつありました。

それは…タバコです。

実は、ぶーさんは、世界一周中、禁煙をしようとしていました。
成田出発以来、3ヶ月ほどは、禁煙に成功していたのですが、
ベトナムと中国の習慣で、挨拶代わりにタバコを差し出しあう、
というのがあり、何度か吸ってしまったのです。

一、二度吸ってしまったら、もろくも禁煙は崩れてしまいました。
ぶーさんは禁煙に失敗します。

それから時々、にちこさんに隠れて、
何度かタバコを吸ってしまっていました。

我ながら情けない話ですが、
この時、そういうストレスも抱えていたのです。
そんな、自分に気づいていないだけでなく、
そのストレスをも、にちこさんにぶつけてしまったわけです。




要するに、この件は、本当はぶーさんが悪いのです。
しかも、それをにちこさんが悪い、と思っていたのですから、
救えません。

ふたりとも、ほとんど口をきかないまま、
大理を出発し、景洪へ向かうことになりました。

景洪へ向かうバスの中で、にちこさんはずっと泣いていたそうです。
(寝台バスだったので席が少し離れていました)

景洪について、とりあえず1泊し、
その宿の部屋で、ようやく話し合いをして、
ぶーさんは、自分が悪かったことを認め、
にちこさんも、ごめんねと言って、
なんとか、普段どおりのふたりに戻ることが出来ました。




この時は、それだけでしたが、
同じような喧嘩は、その後も何度かありました。

ぶーさんがまたにちこさんに隠れてタバコを吸い、
にちこさんの信用をその都度失っていくような喧嘩です。

いろいろ話して、今では、ぶーさんは禁煙をやめました。
1週間に1箱という約束でタバコを吸っています。
(この記事を書いているのは中東、ヨーロッパを終え、すでに南米ですが…)

にちこさんとしても、
別に禁煙したくないなら吸えばいい、
それよりなにより、私にウソをつかないで欲しい、
ウソをつかれると、タバコに限らず、他の事も信用出来なくなるから…
と、ぶーさんは何度も言われました。

まったくもって、もっともな話です。

まったく、情けない話を書いてしまって
申し訳ない限りですが、事実なので仕方ありません。




とまあ、そういうことがありました。

世界一周に出て、
ぼくらは、日本にいるときよりも、
喧嘩をたくさんしています。

ただ、それもそうかと思うのです。

東京で仕事をしていた時、
ぼくにとってストレスとは、仕事でのことばかりでした。

ですから、「家」に帰ることが、
ぼくにとっては、最大のストレスからの解放であり、
にちこさんに、ストレスをぶつけるようなことは、
あり得なかったのです。

それはそれで、良いカタチだったのかもしれませんが、
旅に出て、24時間、毎日、何ヶ月も一緒に過ごすという、
ある種、特殊な状況を経験している今、
あの頃は、一方で、もしかすると夫婦として、
何かが足りなかったのかもしれないと、思うようにもなりました。

今こうして、一緒に旅をして、ときどき喧嘩をすることで、
本当はすり合わせてこなければならなかった何かを、
お互いにすり合わせているのだろうなと、そう思うのです。

まあ、ぶーさんが怒られることのほうが多いのですが…。




ぐだぐだと、書いてしまいましたが、
そんな風に思うところもあって、
「喧嘩」も「旅の一部」かなと、思うのです。




さて、余計な話が長くなってしまいました。
話を少し戻します。

そんなわけで、
大理から景洪へ移動したのですが、
景洪へのバスは、到着したバスターミナル(北站)ではなく、
バスターミナル(東站)からでした。

8路のバスの運転手に聞いてやっとわかったのですが、
バスターミナル(東站)は、8路バス終点の、
鉄道の大理駅の近くにあります。

大里バスターミナル2

14:00発、景洪行き、寝台バス、1人189元(約2460円)。
約15時間で、景洪に到着します。

前述の通り、大理から景洪まで喧嘩中だったので、
そのままの状態で先に進むわけにも行かず、
とりあえず1泊。

景洪のバスターミナルに併設されている宿が、
50元(約650円)だったので、そこにしました。




景洪は、まるで東南アジアのような町でした。
まだ中国なのに、なんとも不思議な感じです。

ここは、タイ族の人たちの町なので、
町の雰囲気も、半分中国で、半分タイです。

街路樹はヤシの木に変わり、空気もムッとするほど蒸し暑くなりました。
もう、東南アジアに着いてしまったような錯覚が起こります。
町中にあるお寺も、タイのお寺そのまんまです。

宿の近くで食べたショウロンバオが、
これまで中国で食べた中で一番美味しかったり、
ソムタムの屋台があったり、景洪もなかなか楽しい町でした。

…が、にちこさんと喧嘩したバチが当たったのか、
大里での写真の一部と、景洪での写真のほとんどが、
SDカードのトラブル(PCにデータを移す際、一部写真を
残したままにしたらディレクトリが壊れた)によって、
失われてしまったのです。不覚でした。




昼間撮った景洪の写真は全滅しました。
夜は、予備のSDカードに入れ替えて撮影再開。
でも、この日撮れたのは以下の3枚だけです。

ジンホン2

夜の町の様子。

ジンホン3

中国のファストフードチェーン、dicosです。

宿の部屋で話し合いをしてたら、食堂が閉まってしまって、
仕方なく、dicosで夕食を食べたのです。
(実はちょっと気になってはいましたが)
チキン系のファストフード店なのですが、
なんか、カレーがあったので、カレーにしました。

すると、驚いたことに、
出てきたカレーは、なんとカレーライスだったのです!

dicos.jpg

ご承知のことかと思いますが、
カレーライスとは、日本で開発された独特なカレーであり、
インドにカレーライスはありません。
でもなぜか、中国にはカレーライスが!

日本のカレーライスを採用したのだと思いますけど、
この、dicosのカレーは、日本のカレーライスの味そのもので、
(といっても富士そばで出てくるような業務用カレーの味そのものですが)
なんだかとっても美味しかったのです。すごく得した気分になりました。
やっぱり日本のカレーはウマイ!(中国だけど)




というわけで、
中国の締めくくりは、カレーライスでした。

最後に喧嘩したりもしたけれど、
中国には、本当に来れてよかったです。

今でもときどき、
「あー中国に戻りたい」と思うことがよくあります。

移動や宿やトイレは大変だったけど、
得難い経験を、いくつもしました。

しかし、中国は1ヶ月じゃ到底周りきれません。
モンゴルにも、チベットにも、敦煌にも行ってません。

いつか絶対、もう一度来なくてはならないと思うし、
ふたりして、もう一度行きたいと口をそろえて言えるのが中国です。

でもとりあえず、今回はここまで。

ぼくらは、再び東南アジアへ向かいます。




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  1. 2010/08/11(水) 09:20:30|
  2. 中国編:香格里拉、大理、景洪
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:11

コメント

旅はおもしろ楽しいことだけでなく
つらいことや苦しいこと、めんどくさいことやつまらないこともあり
そのことで、つい相手方に当たってしまうことが多々あります。

絶対自分は悪くない!と思っているときほど
心の中をよ~く見つめなおすと
責任転嫁している自分に気がついたりします。

でも、何でも言い合えて、たくさん喧嘩ができるのも
夫婦の特権(?)ですし、喧嘩を通じて
お互い反省したり、学んだり、気がつくこともあるので
悪くはないですよね~

たばこ。。。。。。
禁煙してもう丸4年になりますが
私も禁煙失敗を無数に繰り返してきたので
ぶーさんの気持ちがよくわかります。
いまだに吸いたくなるときがあります。  ^^;

ストレスにならないよう、でも健康に気をつけながら
上手にお付き合いを!

>中国は1ヶ月じゃ到底周りきれません。

そのとお~~~り!
私たちも、今度はビザをとって、2ヶ月くらいの期間で
中国をまわってみたいと考えています。  ^^
  1. 2010/08/11(水) 20:11:18 |
  2. URL |
  3. トミー  #-
  4. [ 編集]

>トミーさん

コメントありがとうございます!
仲が良いほど喧嘩する…
ともまたちょっと違う気もしますけど、
喧嘩が起こる=なんらかの問題点がある、
ということだと思うので、それを解決しないで、
放置したら、そのまま空中分解していくのは、当たり前…。
だから2人で話し合って、なんとかする、と。
そういうことだろうな、と思うのです。
そういう状況を放置するのは、
まあ、夫婦関係を諦めてるか、相手への甘え、
かと思うので。

2ヶ月!でもそれぐらいが、ちょうどいいかも!
2ヶ月なら、けっこう満足できそうですね!
その旅のブログ読みたいなあ~
楽しみにしてます!
  1. 2010/08/12(木) 08:07:46 |
  2. URL |
  3. ぶー #-
  4. [ 編集]

>サワさん

おおおおー!超久しぶり!もちろん憶えてます!
そしてツッコミありがとう笑 直します。
ちょっとメアド教えてくれ~
  1. 2010/08/12(木) 08:21:40 |
  2. URL |
  3. ぶー #-
  4. [ 編集]

メールください:)
  1. 2010/08/12(木) 08:43:23 |
  2. URL |
  3. sawa #D02iP1h6
  4. [ 編集]

>サワさん

ありがとう!メールします。
  1. 2010/08/12(木) 10:40:07 |
  2. URL |
  3. ぶー #-
  4. [ 編集]

さっすがいちげさん

いちげさ~ん!
おげんきですか~?

いたくらさんからブログ聞きました。
なんだか、最近もとKKがらみのひとから連絡が入ったり
することが何度かあって、いちげさんどうしてるかな~と。

ときどき、のぞかせてもらいます^^
  1. 2010/08/17(火) 13:59:32 |
  2. URL |
  3. おおした #-
  4. [ 編集]

仲が悪りィ~から喧嘩するんじゃねん?笑 
あたい達は85日間に3日間しか喧嘩しね~日がなかったしな!
因みに今も喧嘩。
金髪女と日本人女の違いで日米対抗中。
私が無視した事で、旦那キレまくり!
  1. 2010/08/17(火) 16:40:23 |
  2. URL |
  3. やすお #-
  4. [ 編集]

ぶーさんって、本当に優しい方なんですね。

ブログを読んでいるとにちこさんへの思いが深々と伝わってきます。
喧嘩をするのも仲良しのうち、残る旅もやさしいぶーさんで頑張ってくださいね。
  1. 2010/08/17(火) 23:30:05 |
  2. URL |
  3. あいまい #-
  4. [ 編集]

>おおしたさん

おおお!久しぶり!久しぶり!
(最近こういうの多いなあ)
今どこ住んでんの??元気ですか!
いろいろあって、世界一周なんかしちゃっておりますよ。
とりあえずまた時々のぞいてやって下さいな~!
  1. 2010/08/19(木) 00:11:55 |
  2. URL |
  3. ぶー #-
  4. [ 編集]

>やすおさん

ナイスなつっこみありがと~!
さすがに私たちは1週間に1度くらいでしょうか…。
バナナは投げたりしませんよ。

日米対抗中は解除されましたか??
まあ…やすおさんの場合…
日本人女とも違う気がだいぶしますけどね…笑
  1. 2010/08/19(木) 00:21:19 |
  2. URL |
  3. にちこ #-
  4. [ 編集]

>あいまいさん

コメントありがとうございます!
いやいやいや…ダメ夫を支える、
にちこさんの優しさ、なんですよ本当は…笑
  1. 2010/08/19(木) 00:24:48 |
  2. URL |
  3. ぶー #-
  4. [ 編集]

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