fc2ブログ

小さな世界一周

夫婦で世界一周!ぶー&にちこです。長らく中断していましたがブログ再開しました!☆6年前(2010)に旅した世界一周の記録です。

ベルガマ1:誰も知らない小さな町。前編 ~遺跡のある町~

ベルガマ1トップ

トルコ共和国/ベルガマ(2010年5月17日~5月24日)

どこに行くべきか、迷いに迷って、ベルガマという町へ来てみたら、
そこは、この旅で最もお気に入りの町のひとつとなる場所でした。






アンタルヤには、本当は、オリンポスへ行くために来たのですが、
アンタルヤが今ひとつすぎて、ぼくらは、オリンポスに行くのもやめてしまいました。

この時ぼくらは、次にどこに行けばいいのかわからなくなっていました。
迷いに迷った挙句、なんとなく気になっていた、
アクロポリスの遺跡があるという、ベルガマへ行ってみることにしました。

ベルガマ行きを決きめたのは、ほとんどヤケクソでした。
行ってダメなら、イスタンブールからヨーロッパへ入ってしまえばいいやと、
何の期待もなく、ベルガマへ行くことを決めたのでした。




アンタルヤのカレイチの外にある、
METRO社のオフィスでバスチケットを購入。

アンタルヤメトロ社

ベルガマ直行はなかったので、経由するイズミールまでのバスです。
1人35TRY(約2000円)。

バスは21:00発でした。20:00にMETRO社オフィス前から出る、
無料送迎ミニバスに乗って、バスターミナルへ行きました。
その、ミニバス待ちの時に、トルコ人男性と日本人女性のカップルと、
少し話しました。お二人は、オリンポスに行って来たそうです。
女性の方が、「オリンポス良かったですよ~!」と言ってたのを聞いて、
やっぱり行けば良かったかな~。でも、今更仕方ありません。

アンタルヤバスターミナル2

その後、バスターミナルで少し待ってた時にも、
大阪に日本人の彼女がいるという、トルコ人男性に話しかけられました。
トルコ人男性と日本人女性のカップルって、多いのでしょうか?

パックのホンムス

バスの中では、アンタルヤのスーパーで見つけた、
パックのホンムス(中東でとても気に入ったヒヨコ豆のペースト)を食べました。
もちろん、中東で食べた本物のホンムスには遠く及びませんが、
雰囲気は、かろうじて味わえます。




イズミール着は、翌朝AM5:00でした。
ベルガマ行きのバスは、AM6:30だというので、カフェで待機。
カフェでは、ものすごく微妙にネットがつながりました。

イズミールのバスターミナル

AM6:00頃、ぼくらがチケットを買うのにもたついていると、
バス会社の人が、さっさと荷物をバスに積んでくれて、
チケットカウンターはこっちだ!早く早く!と、世話を焼いてくれました。
トルコの人たちも、たいがい皆、とても親切です。
東京でこんなもたもたしてたら、誰にも助けてもらえず、
ただ、バスに乗り遅れるだけだったろうなー…と、呑気に思いました。




ベルガマまでは約3時間(1人8TRY、約450円)。AM9:00頃の到着。
実は、ベルガマの第一印象は、とても悪かったのです。

ベルガマのバスターミナルは、町から少し離れたところにあり、
本当は、アンタルヤの時と同じように、バス会社のミニバスで町まで行けたのです。
ところが、ぼくらは失敗してタクシーに乗ってしまい、20TRY(約1100円)とられました。
乗車前に確認しなかったぼくらのミスですが、それにしても、着いて早々こうだと、
テンションガタ落ちです。

宿も、歩き方に載ってた安宿がダメ宿で、そこに泊まれず、
イライラしながら探した、GOBI PENSIONという宿に落ち着けはしたものの、
ぶーさんは部屋でフテ寝し、にちこさんは呆れてひとりで町を散策する始末。

ベルガマGOBI pension

ぶーさんは部屋でフテ寝しながら、ベルガマなんて来なけりゃよかった、と思いました。
しかし翌日には、「ベルガマに来て本当によかった!」と思うことになるのでした。
(ちなみにメインストリート沿いで泊まるなら、このGOBI PENSIONはオススメです)




ベルガマには、ペルガモン遺跡と呼ばれる、
アレキサンダー大王の東征によって築かれ、
大王の死後もアラブ人の侵略までは栄えていた、
アクロポリスの都跡があります。
いわゆるギリシャ式のローマ遺跡です。

とりあえず、ベルガマで見るものといえば、
その遺跡なので、ぼくらも遺跡に行ってみることにしました。
ただ、フツウは、タクシーをつかまえて行く距離なのですが、
ぼくらは、歩いても行けるだろうと、のんびり歩いていくことにしました。
遺跡は、ベルガマの町の背後の山の上にあり、
町からも、その姿を見ることが出来たからです。

町のメインストリート沿いにある宿から、
まず、山に向かって、メインストリートをつきあたりまで歩きました。

ベルガマメインストリートのつきあたり

そこから、山に登るための道を探して、
山の麓に建ち並ぶ、小さな家々の間の、細い路地に入って行きました。

その細い坂道に入っていくと、
メインストリート周辺とは、雰囲気ががらりと変わったのです。

ベルガマ山の麓の家々1

そこには、小さくてかわいい家々が肩を寄せ合って並んでいました。
エンピツで描いたようなやわらかい線の家々は、
まるで、宮崎駿の水彩画のようでした。

ベルガマ山の麓の家々2

ひとつ曲がり角を曲がるたびに、「なんでこんなにかわいいんだ!」
と、声をあげずにはいられない、かわいらしい風景の連続でした。
石を積み上げただけの塀や、無造作に塗られた壁のペンキは、
作為的に造られた、観光向けの古い町並みとは違い、
本物の温もりに溢れていました。

ベルガマ山の麓の家々3

突然、目の前に現れた、ウソのようにかわいい家々に、
ぼくらはいちいち、感嘆の溜息をもらしつつ、
細い坂道を登っていきました。

その途中、ぼくらがベルガマ滞在中、この翌日からずっと泊まることになる、
古い家をリノベーションしたペンションを、にちこさんが見つけます。
まさか泊まれはしないだろうと、中だけ見せてもらうと、
想像以上のかわいらしい部屋があり、念のため値段を交渉してみたら、
なんと、初日の宿より安い、35TRY(約2000円)でOKということに。
2人とも興奮して、「明日からこっちに泊まります!」と部屋を予約しました。
(この宿については次回詳しく)

こんなかわいい家々がベルガマにあるなんて!
しかも、そんな家のひとつに泊まれるなんて!
第一印象の悪さから、明日にでも出ようかと思ってたぼくらは、
その宿に移った後、もう1泊、もう1泊と滞在が延び、
気づけば、1週間もこの町で過ごしてしまうのでした。




さて、ぼくらはすっかり、
ベルガマの山の麓の、かわいらしい家々に魅せられてしまいました。

ほんとはもっと歩き回っていたかったけど、
とりあえず今日は、遺跡を見てしまおうと、
また、山へ登る道を探しに戻りました。

ベルガマ小学校

通りかかった小学校では、
子供達が、クラス全員でぼくらに手を振ってくれました。

さらに先に進むと、ようやく山を登る道に入りました。
でもまあ、このルートは基本的にはさけた方が楽かと思います。
道は楽しいですが、羊の通り道のようなこの道は、登るには少し骨が折れます。

アクロポリス山登り

遺跡までの車道には、なぜか金網が張り巡らされています。
途中、金網の破けたところを見つけて、ぼくらも車道に出ました。

1時間ほど車道を登っていくと、山頂の遺跡に到着です。

遺跡の入場料は、20TRY(約1100円)でした。
町から登れる、ロープーウェイが建設中でした。

アクロポリスロープーウェイ

来年あたりは、開通しそうな完成度に見えました。




ベルガマのアクロポリス遺跡は、それなりに良かったです。

ぼくらは、この時点でもう、ギリシャには行かないことにしていましたし、
ローマ遺跡も、ここでひとつ見ておくのは、悪くありませんでした。

見学する観光客もあまりいなかったし、
適度な修復と、適度な荒れ具合がちょうど良く、
1200~1400年前の遺跡の雰囲気を、適度に感じることが出来ました。

ベルガマアクロポリス

誰もいないローマ劇場跡で、「グリコ」をして遊んだり。

帰り道も、同じように歩いて山を下るつもりでしたが、
途中、通りかかったタクシーに乗っていた優しいお姉さんが、
ぼくらもついでに乗せてくれて、町まで送ってくれました。
みんな、優しいです。




ベルガマは、予想を大きく外れて、
とてもとても素敵な町でした。

今回の旅で、心から「行って良かった」と思えた町の1つです。

こうして、ぼくらのベルガマ滞在が始まりました。



つづく




にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

ブログランキング投票1日1回クリックご協力お願いします!

  1. 2010/10/07(木) 01:52:37|
  2. 中東編:トルコ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

へぇ!街並みかわいい。
毎回すてきな写真・・・。

ついているお2人なので
きっとこれからの旅も大丈夫でしょうv-221
楽しい旅を応援してまーす。

すてきなリノベーションペンションの
話も楽しみにしています★

  1. 2010/10/08(金) 19:04:06 |
  2. URL |
  3. chisshin #USanPCEI
  4. [ 編集]

>chisshinさん

コメント&応援ありがとうございます!
この後、今から宿の記事をアップしま~す。
ついてる…かどうかわかりませんが、笑
いまのとこ、盗難にもあわず、なんとか無事に
旅しております。
このまま無傷で帰国するぞ!
  1. 2010/10/09(土) 06:42:58 |
  2. URL |
  3. ぶー #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://littlesekai1.blog99.fc2.com/tb.php/89-d48fbf4e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)